カウンセリングとは?


ここでは、
について説明します。


カウンセリングとは


カウンセリングとは、
言語的及び非言語的コミュニケーションを通して、援助を求める対象者の認知及び行動の変容を試み、援助を行うことを言います。カウンセリングを実施する際、一般的には訓練を受けた専門家(カウンセラー)が行います。平たく言えば、コミュニケーションをとりながら、ストレスなど心に問題を抱えた人が問題解決できるよう、その人の問題解決能力を活かした援助をカウンセラーが行っていくことをカウンセリングといいます。
カウンセリングの基盤となる学問領域には、カウンセリング心理学や臨床心理学などがあります。

近年、心理的な援助以外にも、美容・法律・転職など様々な分野で「カウンセリング」と呼ばれることがあります。何らかのコミュニケーション手段を通して援助を行う、という点を広く捉えれば「カウンセリング」とも呼べますが、
本来の「カウンセリング」とはあくまでもカウンセリングを受ける人の心への対応のことを指します

またカウンセリングに近いものとして、心理療法や精神療法などがあります。
カウンセリングの主な対象者は、発達や人間関係など心の問題で悩んでいる健常な人であり、精神医学的な障害及び疾患への治療を主な目的とする心理療法や精神療法とは異なります。アメリカでは心理療法・精神療法・カウンセリングは区別されて用いられていますが、日本では全て混同して使っている心理学者も多いようです。



言語的及び非言語的コミュニケーション


言語的コミュニケーションとは、文字どおり、
言葉を用いたコミュニケーションのことを指します。わたしたちが普段用いている「会話」も、言語的コミュニケーションです。
対する非言語的コミュニケーションは、
言葉を用いないコミュニケーションのことを指します。

では、非言語的コミュニケーションとは何でしょうか?言葉を用いずにコミュニケーションをとることは可能なのでしょうか?

答えは
可能です。実はあなたも気づかないうちにやっていることなのです。
道で外国の方に道を尋ねられた時、あなたならどうしますか?もしあなたがその外国の方が使用する言語に長けていれば言語的コミュニケーションが成立しますが、そうでなければどうしましょうか?身振り・手振りで説明すれば何とかなるかもしれませんね。その身振り・手振りが非言語的コミュニケーションなのです。
非言語的コミュニケーションには、身振り・手振りなどのジェスチャー、うなずきや首を振るなどの動作、腕組みなどの仕草、笑顔やむっつり顔などの表情が含まれます

…ちょっと待って!ジェスチャーや動作は分かるけど、仕草や表情だけではコミュニケーションできないじゃないか!いえいえ、できるんです。たとえば、あなたが相手に何かお話をしたとしましょう。はじめはあなたの話に耳を傾けていた相談相手ですが、しばらくして腕組みをしながら時計をちらちら。あらあら今度は貧乏ゆすりをはじめました。あなたはどう感じますか?いらいらしてる?早く終わってほしいのかな?相手にその気があるのかないのかは別として、何となく不愉快な印象を受けますよね。
このようにコミュニケーションには、言葉以外に相手の仕草や表情から捉えられる感じ方も含まれます。これらのことを言語を用いないコミュニケーション、つまり非言語的コミュニケーションといいます。



カウンセリングの過程


今度はどのようにカウンセリングを進めていくかについてお話します。

カウンセリングの目的とは、
カウンセリングを受けたいと思っている人(クライエント)が、カウンセラーとの関係・行動を経て、望ましい状態に至ることです。言い換えると、何らかの問題を抱えるクライエントが、カウンセラーの手助けを得ながら、自身の望む目標に近づく成長もしくはその成長過程がカウンセリングの目的ということになります。

でも信頼できる相手でなければ、自分自身が抱えている問題の話なんてしたくないですよね。
そこでカウンセラーはまず、クライエントと
信頼関係を築くことに重きを置きます。あなたの話に心をこめて耳を傾け、あなたの気持ちに同意し、共感してもらったらどうでしょうか。少しは悩みを話してもいいかな?聞いてもらえるかな?そう思いますよね。カウンセラーは先ほどの言語的・非言語的コミュニケーションを用いながら、これらを実践して、クライエントがより話しやすい環境を作り、より深い信頼関係を築きながらカウンセリングを進めていきます。そうすることで、クライエントはより自由な表現で自分の否定的・肯定的な感情を表現することができ、またそれをカウンセラーに受け止めてもらえることで積極的な行動への自信がもて、目標に向かって行動に移していくことができるようになります。



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