2009/06/12

快か不快か 我が子を見ながら発達心理学を考える


今、全然寝てくれないちゆらを抱っこしながら、ブログを書いています。

本当に、この時期の赤ちゃんは不快なことしか教えてくれません。泣いていないときは問題ない時、泣いているときは自分の欲求が満たされていない時。その満たされていない欲求を探すのに親は一苦労です。
ミルクなら、ハムハムしているのでわかります。おしめなら、おしっこサインがあるのでわかります(昔は大変やったろうなぁ)。後は、全て親の想像の世界です。確定した物がないため、消去法です。
私は、とにもかくにも、寝るまで、抱っこして、おしめをポスポスたたきながらあやしています。触れ合いたい気持ちもあるだろうと愛情を示してだっこです。




心理学を勉強している時に、
ハローの実験というのをならいました。動物愛護の観点からは考えられないほどひどい、あの有名な実験です。
一応実験内容を書くと、
哺乳瓶のついた鉄のお母さん人形と、哺乳瓶のついていない布のお母さん人形を準備して、小猿はどちらを選ぶか、というものです。
結果は、鉄のお母さん人形のところへ行ってミルクを飲む以外、小猿は布のお母さん人形に抱きついて指をしゃぶっていました。
この実験には発展した物があり、
ガチャガチャ大きな音を立てて動く、いかにも襲ってきそうな怖いブリキのロボットのおもちゃで小猿を脅かすと、鉄か布かどちらのお母さん人形に抱きつくかというものです。
ご想像の通り、小猿は布のお母さんに助けを求め、抱きつきました。
この結果から分かるのは、
小猿は生きていく上で、「空腹」という生理的欲求だけではなく、布などの優しい肌触りから「安心感」も求めているという事です。

親になった今、わかるのは、我が子を抱いてあげる大切さです。泣いている時に、何が不快なのか考えながら、抱っこしてあやして、安心感をあげることが一番大事なのです。

発達心理学のエリクソンは、
『信頼にたいする能力を希望という基本的な人間の強さと結びつけている。生まれたときから備わっていて、恐ろしい疎外の状態をまねきかねない衝動や怒りに対抗して、自分がいだいている主要な願望が叶えられるに違いないという持続的な信念である。』
と言っています。要するに、
乳児期に希望を学び、その希望は危機に直面した時にそれを乗り越えるために、新しい解決策を模索するエネルギーになるという事だそうです。この時期に希望を育むために、親も子供の不快な状態を察し、それを泣き止むまで続ける事がその子に対して希望を育て、安心感を与える事になるのだと思います。

そう出来る親になるためには、親が器を大きく、我が子の気持ちを受け止められるよう、子だけではなく親自身も育つ成長の時なんだと、パパ道を歩んでいる私なのでした。
…とはいえ、寝ている我が子がかわいくて頭を撫でていたら起こしてしまい、号泣されてしまいました。まだまだパパ道ふりだしです。






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